ソフトガスケットとは?ソフトガスケットの種類と役割と特徴

ソフトガスケットとは

ソフトガスケット(非金属ガスケット)は、ゴム、樹脂、黒鉛、紙、有機・無機繊維など非金属材料で構成されたガスケットの総称です。一般に300℃・3MPa以下の低温・低圧領域で使われ、低い締付面圧でもフランジ座面に馴染むのが最大の特長。配管、ポンプ、バルブ、エンジンカバー、装置の点検口など、汎用部位で広く使われています。

ソフトガスケットの主な種類

① ジョイントシート

圧延法で作られる代表的なソフトガスケット。アラミドや無機繊維にNBRなどのゴムバインダーと充填材を加え、加熱ロールで圧延加硫した緻密なシートです。汎用性が高く、水・油・蒸気の多くに対応。ただしゴムを含むため100℃を超えると硬化が進みやすく、増し締めには注意が必要です。

② ゴムシート

NBR、CR、EPDM、シリコーン、フッ素ゴムなど。弾性が高く低締付面圧で強いシール性を発揮しますが、圧縮破壊面圧が低いため、接触面積の広い全面座フランジ向きです。

③ PTFE(フッ素樹脂)系

耐薬品性・非粘着性・耐熱性に優れ、強酸・強アルカリラインで活躍。コールドフロー(クリープ変形)しやすいため、充填材入りグレードや包みガスケットが使われます。

④ 膨張黒鉛シート

極低温~高温まで使える広域材料で、応力緩和が小さく耐薬品性も高水準。シート単体では脆いため、SUSフォイル芯入りタイプが一般的です。

⑤ 紙系ソフトガスケット

抄造法で作るビーターシートやオイルシートが代表。耐油性・耐溶剤性に優れ、相手面とのなじみ性が抜群で、エンジン・トランスミッション・ポンプケース等で長年採用されています。

ソフトガスケットを選ぶ4軸

以下の4つの軸で最適なソフトガスケット材を選定します:

  • 流体:水・油・蒸気・薬液・ガス
  • 温度:常温/~120℃/~200℃/~300℃
  • 圧力:常圧/~1MPa/~3MPa
  • 締付条件:高面圧/低面圧、フランジ平面度

たとえばエンジンオイルパン回りであれば、ビーターシート(AF70/AF74)が高い圧縮率と相手面追従性で安定したシールを提供します。比較的低温・低圧の燃料・冷却水系統ならオイルシート(No.300~700M、S105R)が経済性に優れます。

ソフトガスケットを使う際の注意点

  • 長期の熱負荷で硬化するため、ジョイントシートは温度上昇時の増し締め禁止が原則。
  • 片締めするとガスケットの一部に荷重集中し、許容締付面圧以下でも圧縮破壊を起こす。
  • フランジ面の傷・打痕・錆は浸透漏れの原因。締結前に必ずクリーニングを。
  • ガスペーストを併用すると初期の馴染み・微小漏れ抑制に有効。

セキネシール工業が得意とするソフトガスケット

セキネシール工業は紙系ソフトガスケットの草分け的メーカーであり、抄造ノウハウを活かし以下のようなラインナップを揃えています:

  • ビーターシート(AF70/AF74):耐油・耐溶剤性、低面圧シール性に優れる
  • BSジョイントシート:圧延ジョイントシートを使っていた箇所にそのまま代替できる
  • オイルシート(No.300/500/550/600/600K/700M/S105R):紙質ガスケットで、低価格かつ低温域の燃料油・潤滑油・不凍液・空気のシールに最適
  • リサイクルシート(AF5400/AF5800):打抜端材を再原料化、産廃削減とコストダウンを両立

すべて自社で配合→抄紙→出荷まで一貫対応しており、グレード切り替え・小ロット試作も柔軟に行えます。

ソフトガスケットの選定・代替・試作はセキネシール工業にご相談ください。「ジョイントシートからより馴染み性のある材料に置き換えたい」「低温だけど耐油性を強化したい」「リサイクル材で環境配慮したい」など、目的別にグレードをご提案します。

👉 お問い合わせフォームはこちら:https://sekineseal.co.jp/contact/