特殊機能紙とは
特殊機能紙(機能紙)とは、見た目や印刷ではなく、絶縁・断熱・放熱・防音・摩擦・シールといった「機能」を発揮させるためにつくられた紙です。「部品として性能を担う紙」と言い換えられます。
一般紙と何が違うのか

一般紙が木材パルプ中心なのに対し、特殊機能紙はガラス繊維・アラミド繊維などの有機/無機繊維や無機粉体、樹脂バインダーを積極的に配合します。結果として、一般紙では実現できない耐熱・絶縁・寸法安定・難燃などを備えます。
特殊機能紙でできること(機能一覧)

- 絶縁:モータ・トランス・電子機器・電池まわり(第6・7・8記事)
- 断熱・耐熱:エンジン・電池・データセンター(第1〜5記事)
- 放熱:発熱部の熱マネジメント
- 防音・遮音・吸音:機器の静粛性(NVH)
- 摩擦・摺動:湿式ペーパー摩擦材など
- シール(ガスケット):接合部の漏れ止め
- 電磁波シールド・放射線遮蔽:軽量な遮蔽材
セキネシールは、このうち絶縁・断熱・防音を主力としつつ、放熱・摩擦・遮蔽といった領域も「紙で対応できる」のが強みです。
機能はどう作り込むのか

①配合(どんな繊維・粉体を混ぜるか)、②抄造(どの厚み・密度で漉くか)、③後処理(含浸・表面処理・ロールなど、目的に応じた後加工)——この組み合わせで機能を設計します(詳しくは第10記事)。
機能紙を選ぶときの基本
- 使用部位と求める機能
- 使用環境(温度・電圧・荷重・薬液)
- 形状・厚み
- 数量(量産/小ロット/試作)
セキネシール工業の立ち位置
1300年の小川和紙の抄紙技術を礎に、絶縁・断熱・防音・放熱・摩擦・遮蔽まで多様な機能紙を、小ロット・カスタム配合で開発してきました。「こんな機能を紙で実現できないか」という相談ほど、私たちの開発力が活きます。