電気絶縁材料|EV・電池・モーター向けの耐熱絶縁紙・放熱絶縁紙

電気を、紙が遮断する。EV・バッテリー・モーター向けの絶縁材料。

セキネシール工業は、1300年続く小川和紙の抄紙技術を基に、 高温下で絶縁を保つ「耐熱絶縁紙」、絶縁しながら熱を逃がす「放熱絶縁紙」を開発しました。

EV・バッテリー・モーター・変圧器など、電気が流れるあらゆる場所で必要とされる「絶縁」。

紙ならではの加工性・軽量性・設計自由度で、絶縁材料に新たな選択肢を提案します。

こんな課題に応えます

EV・電池の発熱と絶縁の両立

狭小空間でセル間絶縁と放熱を同時に満たしたい。バッテリーパック・インバーターの設計課題に応えます。

高温環境下での絶縁維持

155℃連続使用でも絶縁性能を確保したい。モーターコイル・変圧器・パワー半導体周辺向け。

既存材料からの置き換え

樹脂シート・マイカ・セラミック等からの代替検討。軽量化・加工性向上・環境負荷低減を実現します。

絶縁紙のラインナップ

耐熱絶縁紙

耐熱絶縁紙

特殊耐熱繊維と耐熱バインダーから構成される、高温下でも絶縁性能を維持するシート材料。JIS C 4003 F種(≦155℃)相当の耐熱性、UL94 V-0相当の難燃性を有します。

主な物性
・耐熱区分:F種 ≦155℃相当
・絶縁破壊強さ:14 kV/mm
・難燃性:V-0相当(UL-94)

放熱絶縁紙

放熱絶縁紙

高熱伝導率の原材料と少量のバインダーから構成される、絶縁性を保ちながら厚み方向に熱を逃がすシート材料。EV・HVのインバーター周辺など熱マネジメントが必要な箇所に適用可能です。

主な物性
・熱伝導率:0.8〜1.6 W/m・K(面圧依存)
・絶縁破壊強さ:29 kV/mm
・難燃性:V-0相当(UL-94)

物性比較

項目耐熱絶縁紙放熱絶縁紙備考
厚さ0.4 mm0.5 mm
引張強さ15 MPa5 MPa参考値
圧縮率 (P=34.5MPa)7 %12 %
復元率 (P=34.5MPa)60 %53 %
表面抵抗率1.4×1016 ΩJIS K6911
体積抵抗率2.2×1014 Ω・cm8.4×1014 Ω・cmJIS K6911
絶縁破壊強さ14 kV/mm29 kV/mmJIS K6911
耐熱区分F種 (≦155℃) 相当JIS C 4003
厚さ方向 熱伝導率0.8〜1.6 W/m・KASTM D5470
難燃性V-0 相当V-0 相当UL-94

※上記数値は代表値で、規格値ではありません。

採用が期待される用途

EV・HVバッテリー

EV・HVバッテリー

セル間絶縁、モジュール間絶縁、ECU周辺の絶縁・断熱対策。バッテリーパック内部の安全性向上に貢献します。

インバーター・パワー半導体

インバーター・パワー半導体

EV・HVのインバーター部、SiC/GaNパワーモジュール周辺。絶縁と放熱を同時に実現する用途に。

モーター・変圧器・コンデンサ

モーター・変圧器・コンデンサ

モーターコイル絶縁、変圧器の層間絶縁、コンデンサ部材など、高温下での絶縁性能が要求される箇所。

セキネシール工業が選ばれる理由

原料配合ノウハウ

原料配合ノウハウ

特殊繊維・難燃剤・バインダーの最適配合。耐熱・放熱・絶縁・難燃の機能バランスを、用途に合わせて設計します。

加工性と小ロット対応

加工性と小ロット対応

プレス・打ち抜き・含浸など多様な後加工に対応。サンプル試作から量産展開まで、開発フェーズに応じた供給体制。

1300年の抄紙技術

1300年の抄紙技術

UNESCO登録「小川和紙」の伝統技術を継承。原料配合から抄紙、表面処理、立体成型まで、一貫した社内開発体制。

ご相談の流れ

1

お問い合わせ

まずは、お問い合せフォームより何でもお気軽にお問い合せ下さい。新製品開発・共同開発のご相談から既存品のお問い合せも承っております。

2

既存品の選定、新規配合

お客様のご要望(用途、機能、予算、納期など)に合わせて、当社が考える最適な仕様をご提案致します。

3

ラボ評価

ご要望に合った素材が製造可能かラボ評価を行います。

4

量産機試作

量産機を用いて試作を行います。

5

量産・納品

量産を開始し、お客様へ納入致します。

共同開発・サンプル提供を承っています

耐熱絶縁紙・放熱絶縁紙のサンプル請求、技術相談、共同開発のご提案など、お気軽にご連絡ください。RoHS・REACH等の含有物質情報もご提供可能です。

よくあるご質問

Q. 耐熱絶縁紙と放熱絶縁紙の違いは何ですか?

どちらも電気絶縁性と難燃性を備えた紙シートですが、設計思想が異なります。耐熱絶縁紙は「高温環境下でも絶縁性能を維持する」ことを主目的とし、F種155℃の連続使用に対応します。一方、放熱絶縁紙は「絶縁性を保ちながら熱を逃がす」ことを目的とし、厚さ方向に最大1.6 W/m・Kの熱伝導率を実現。EV・HVのインバーター周辺など、絶縁と熱マネジメントを両立したい用途に適しています。

Q. F種155℃とはどういう意味ですか?

JIS C 4003で定められた電気機器用絶縁材料の耐熱区分の1つです。F種は「最高使用温度155℃」を意味し、モーター・変圧器などで広く採用されている耐熱クラスです。本製品は試験において、F種相当の耐熱性を確認しています(代表値、規格値ではありません)。

Q. UL94 V-0相当とは何ですか?

UL94は米国UL社が定めるプラスチック材料の難燃性試験規格で、V-0は最も厳しい難燃性レベルの1つです。垂直試験で着火源を除去後10秒以内に消火し、燃焼物が落下しないことが求められます。本製品は試験において、V-0相当の難燃性能を確認しています。正式なUL認証の取得については、お客様の用途に応じてご相談ください。

Q. サンプル提供・少量試作はできますか?

はい、可能です。お客様の用途・要求性能に応じて、サンプルの提供または少量試作を承っております。厚み・サイズ・物性のカスタマイズもご相談いただけます。お問い合わせフォームよりご連絡ください。

Q. 既存の絶縁材料からの置き換えは可能ですか?

樹脂シート、マイカ、セラミック等からの代替検討のご相談を多数いただいております。紙シートならではの加工性(打ち抜き・プレス・含浸)、軽量性、設計自由度を活かしながら、必要な絶縁性能・耐熱性能を満たす仕様を、お客様の用途に合わせてご提案いたします。

Q. RoHS・REACH等の環境規制に対応していますか?

はい、RoHS指令およびREACH規則に対応しております。含有物質情報・規制適合に関する書類は、お問い合わせいただければご提供可能です。