機能紙の性能は「3工程の掛け合わせ」で決まる

特殊機能紙の性能は、①配合、②抄造、③後処理という3つの工程の組み合わせで決まります。この掛け合わせの自由度こそが、機能紙の強みです。
① 配合|機能を「設計」する

骨格となる繊維(アラミド・パルプ・無機繊維・ガラス繊維)、特性を整える粉体(炭酸カルシウム・カオリン等)、結合と機能を担うバインダー。この配合比で、耐熱・絶縁・断熱・摩擦などの機能を作り分けます。
② 抄造(しょうぞう)|厚み・密度を作る
原料を水に分散させ、抄紙機で均一なシート状に漉き上げます。かさ比重を上げれば高強度・低応力緩和に、下げれば高圧縮・高追従に振れます。0.075〜3.9mmという広い厚みレンジを作り分けられます。
③ 後処理|含浸・表面処理・ロールなど
抄造後は、樹脂や特殊液の含浸で耐油性・強度・耐熱・難燃などを付与したり、表面へのコーティングで滑り・粘着・絶縁・意匠を加えたり、ロール仕上げを行ったりと、目的に応じた後加工を組み合わせます。水系プロセス化を進め、環境負荷と作業安全にも配慮しています。
「配合から作る」のが抄造メーカーの強み
市販グレードから選ぶのではなく、お客様の要求機能に合わせて配合・厚みを設計できる——これが抄造メーカーならではの価値です。市販品で合わない要求ほど、開発の出番になります。
セキネシール工業の一貫体制

セキネシール工業は、埼玉県小川町の本社・山崎工場に、抄紙設備・含浸/表面処理設備・打抜き設備・評価試験室を備え、配合から量産までワンストップで対応します。1300年の抄造技術と現代の機能設計を融合し、「何でも紙にする」開発力を強みにしています。