断熱材は「温度域」で選ぶ素材が変わる
断熱材選びで最初に決めるべきは使用温度です。常用温度と最高温度、高温にさらされる時間によって、選ぶべき素材系がまったく変わります。ここを曖昧にすると、過剰スペックでコスト増になったり、逆に短期間で劣化したりします。
温度域×素材の対応(中立マップ)

〜200℃級(低温)
発泡樹脂系(ポリエチレン/ウレタン/フェノールフォーム)、グラスウール、ロックウール、ゴム発泡など。紙系・有機繊維系の抄造シートもこの領域で、軽量・薄手・打抜き性に優れます。
〜600℃級(中温)
ガラス繊維、ロックウール、シリカ繊維、バーミキュライト、マイカ板など。特殊耐熱繊維やガラス繊維を配合した抄造シートも、薄く組み込める中温域の選択肢です。
600〜1000℃超(高温)
セラミックファイバー(AES繊維含む)、けい酸カルシウム、無機繊維ボード、耐火れんが・キャスタブルなど。工業炉・耐火用途が中心の領域です。当社の無機繊維系グレードも850℃×1時間で強熱減量14%を確認しており、600〜1000℃級の高温域までは対応可能です。
温度域を横断する高性能材
エアロゲル系・マイクロポーラス断熱材、真空断熱材(VIP)。薄さと高断熱を両立し、EV電池・データセンター等の省スペース用途で採用が進んでいます。
断熱材の主な性能指標

温度域で候補を絞ったら、次の指標で具体的に比較します。熱伝導率が主役で、使用温度上限・密度・強熱減量が実務でよく効きます。
選定時のチェックポイント

- 常用/最高温度と保持時間
- 必要な厚み・スペース制約
- 不燃・難燃の要否
- 絶縁・遮音・耐炎など併用機能
- 量産/小ロット/試作の別
セキネシール工業の断熱紙
セキネシール工業は、紙系・有機繊維系(〜200℃級)から、特殊耐熱繊維・ガラス繊維を配合したグレード(〜600℃級)まで、抄造ならではの薄物〜厚物の作り分けとカスタム配合に対応します。1000℃を超える超高温域やボード系は、他素材と組み合わせてご提案します。