メタルガスケット(セミメタリック)とは?特徴と役割を分かりやすく解説

セミメタリックガスケットとは

セミメタリックガスケットは、金属と非金属材料(紙・ゴムなど)を組み合わせた複合ガスケットの総称です。金属の剛性・耐熱・耐圧と、非金属の馴染み性・シール性を両立するのが特徴で、うず巻形やメタルジャケット形、金属+抄造シート(シスコメタルなど)が代表例です。銅・アルミ・軟鋼などの軟質金属を単体で加工したメタルガスケットと並び、金属系のシール材として使われます。

金属系のガスケットは、大きく次の2つに整理できます。

メタルガスケット(軟質金属単体):銅・アルミ・軟鋼などの軟質金属を単体で加工したもの

セミメタリックガスケット(複合材):金属+ゴムコーティング、金属+抄造シート(シスコメタルなど)の複合材

本記事では、当社が得意とするセミメタリックを中心に両者を整理します。

セミメタリックガスケットの代表的な材質

セミメタリックガスケットの代表的な材質

セミメタリックガスケットの3つの強み

セミメタリックガスケットの3つの強み

① 高温・高圧でも使える金属の剛性

軟質ガスケットでは耐えられない400℃超・10MPa超の領域でも使用可能。フランジ間の歪み・微振動による漏れを抑えます。

② フランジへの馴染み性(金属系の中での優位性)

ステンレスや高強度合金よりも軟らかく、フランジ面の凹凸を金属側が変形して吸収します。「金属同士でも漏れない」のはこのためです。

③ 取り扱い性とライン適性

剛性があり、自動組付けでも形崩れしにくい。ドレンプラグやオイルレベルゲージなど、繰り返しの脱着が必要な箇所にも向きます。

ゴムコーティング型セミメタリックガスケットの特徴

薄い鉄板・ステンレス板・アルミ板の両面に合成ゴムをコーティングした複合シート材です。

  • 金属の剛性+ゴムの密着性で、シート単独より低面圧でもシールが成立
  • 防音・防振性も付与
  • 大量生産品としてエンジン周辺で使用

抄造シート+金属の複合材という選択肢

セキネシールの金属+抄造シート複合材

セキネシール工業のシスコメタルやスチールベストは、ゴムコーティング型とは異なる「金属+特殊機能紙(ビーターシート)」の複合材で、セミメタリックガスケットに位置づけられます。

  • シスコメタル(フラット鋼板+ビーターシート):表面材片面75μm以上、鋳巣吸収性◎、過大荷重でも横流れしない
  • スチールベスト SBタイプ(両面フック付き鋼板+ビーターシート):強度と耐熱性、低応力緩和率、フランジ面なじみ性
  • スチールベスト L/LLタイプ:片面フック付き鋼板+ビーターシート

ケース部位のオイル・燃料・不凍液をシールする高負荷部位で長年採用されています。

セミメタリックガスケット選定のポイント

  • 温度・圧力:使用領域の上下限を明確に。
  • 流体:水系か油系か、薬品か。腐食可能性を確認。
  • フランジ材質との硬度差:HB30程度の差を確保するとフランジを傷めにくい。
  • 再使用の可否:ドレン用などの再利用前提か、新品交換前提か。
  • 公差吸収:鋳物ケースの面荒れがあるなら抄造シート複合(シスコメタル等)が有利。

セキネシール工業のセミメタリックガスケット製品ラインナップ

セキネシール工業は2006年にビーターシートと金属の複合材「シスコメタル」を開発・量産化、2008年からはアフターマーケット向けドレンプラグガスケットも販売しています。鋼板加工と抄造シートのノウハウを組み合わせた国内では希少な「軟質金属+紙系」複合ガスケットメーカーとして、自動車・二輪・農機・建機向けに納入実績を積み重ねてきました。

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「ドレンプラグや油圧機器のセミメタリックガスケットを試作したい」「従来のメタルガスケットでは漏れが収まらない」「鋳物ケースの面荒れを吸収できるガスケットが欲しい」――そんな課題にも、シスコメタル/スチールベスト/カスタム複合材で応えます。

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