ガスケット材とは?用途・種類をわかりやすく解説(シール材・ガスケット・パッキンの違いも)

ガスケット材とは?まず一言で整理

ガスケット材とは、部品と部品の接合部に挟み込み、流体・気体の漏れや異物侵入、振動の伝播を抑えるための「材料」です。フランジ、エンジンカバー、ハウジング、ケースなど、ボルト締結される接合面に薄板状で挟み込まれ、密封(シール)と保護を担います。

JIS B 0116(パッキン及びガスケット用語)では、ガスケットは「フランジ継手などの静止部分に用いるシール(固定用シール)」と定義されています。回転・往復運動部に使われる「パッキン」と区別される点が、設計の出発点となります。

ガスケット材はどこで使われているか

ガスケット材の用途分野

共通するのは「ここで漏れたら困る」「ここがズレると性能が落ちる」「ここが振動で痛むと困る」という困るポイントを守ることです。

ガスケット材の代表的な分類

ガスケット材の代表的な4分類

1)ソフトガスケット(非金属)

ゴム、紙、PTFE、膨張黒鉛、ジョイントシートなど。おおむね300℃・3MPa以下の低温・低圧域で使われ、フランジへの馴染みが良いのが特長。

2)セミメタリックガスケット

金属と非金属を組み合わせたタイプ。うず巻形、メタルジャケット形、セミメタリック(シスコメタルスチールベスト 等)などがあり、500℃・10MPa程度の中温・中圧域に対応します。

3)メタルガスケット

軟鋼、ステンレス、銅、アルミ、チタンなど金属を加工したもの。800℃・45MPa級の高温・高圧に耐え、リングジョイント、Oリング、コルゲートなど形状も多彩です。

4)紙系ガスケット・シートガスケット

クラフトパルプや特殊耐熱繊維をベースにした抄造シート。低価格・軽量・打抜き加工性に優れ、自動車のカバー部・潤滑油系・燃料系などで根強く使われ続けています。

シール材・ガスケット・パッキンの違い

シール材:「漏れを止める材料」全般を指す広い言葉。

ガスケット:接合部に挟み込む固定用シール。

パッキン:現場ではガスケットと同義に使うこともありますが、Oリングなど成形品やグランドパッキンのような運動用シールを指すことが多い言葉です。

迷ったら「どこに、どう取り付ける部材なのか」を併記すると会話のズレが減ります。

「シートガスケット」「ガスケットシート」「シートパッキン」とは?

「シートガスケット」「ガスケットシート」「シートパッキン」は、いずれもシート状(板状)に成形したガスケットを指すお客様側の呼び名です。指しているものはソフトガスケット(非金属ガスケット)とほぼ同じで、当社のビーターシート・オイルシート・BSジョイントシートもこれらの呼び方で探されることがあります。呼称は違っても、選び方(用途・流体・温度・圧力)の考え方は同じです。

ガスケット材を選ぶときの基本5項目

ガスケット材を選ぶ基本5項目
  • 使用部位(フランジ、カバー、オイルパン など)
  • シール対象(油・水・蒸気・気体・粉塵 など)
  • 使用環境(温度・圧力・振動・屋内外)
  • 形状と寸法(図面または現物)
  • 数量(量産/小ロット/試作)

この5つが揃うと、メーカー側の提案精度が大きく上がります。

セキネシール工業の立ち位置

セキネシール工業は、ユネスコ無形文化遺産・細川紙(小川和紙)の抄紙技術を礎に、ガスケット材および特殊機能紙を一貫開発・製造しています。0.075~3.9mmという幅広い厚みを抄造でき、配合ノウハウ・抄紙技術・加工技術を組み合わせて「何でも紙(シート)にする」ことを得意としています。乗用車・商用車・建機・農機など約170社の取引実績があり、量産材から小ロット試作まで柔軟に対応します。

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「ガスケット材って結局なに?」という入口段階のご質問でも歓迎します。用途は決まっているのに材料が決められない、既存品の代替検討、紙系材料での置き換え可能性の確認など、まずは状況を軽く教えてください。1300年続く抄紙のノウハウを背景に、御社の用途にちょうどいい材料設計をご提案します。

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